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[ 36] 引用元 潮待フォントのページ
URL: http://mambo.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~miyoshi/shiomachi/
潮待フォントのページ 「フォント盗用問題」以後、自由に再配布でき、自由に改編できる日本語フォントの 品質は、大きく低下してしまいました。現在、そのような条件をみたす日本語 が存在しますが、残念ながら、その品質は実用に耐えるとは言い難いです。 継続した開発も、行われていないようです。 よりすぐれた品質を持つフォントとして、 が存在しますが、現時点では英数字、ひらがな、かたかなのみ提供されています。 他のフォントからの漢字の補充が必要です。 そこで、現時点で不足している漢字部分を補うため、医師国家試験後の余暇を 利用して、アウトラインフォントの作成を試みることにしました。 ここに公開するのは、私が1から作成したフォントです。 私は、このフォントを、暫定的に「潮待フォント」と呼ぶことにしました。 「潮待」とは、潮の流れが変わるまで、船を港に停泊させることをいいます。 広島県福山市にある「鞆の浦」は、かつて潮待の港として栄えました。 開発中のフォントの見栄えです。クリックすると、大きなサンプルが表示されます。 極力作業量を減らし、なおかつデータの再利用を行いやすくするため、 以下のコンセプトを定めています。 文字の中心線のみを描く (あとで太さが変えられるため) ベジエ曲線は使用せず、曲線は直線の集まりとして描く (作業量が減る) 文字は、実際の大きさではなく、見た目の大きさで統一する (目視でできる) 現在の課題は、次の通りです。 できれば、等幅フォントにしたい ひらがなは、M+ Fontと組み合わせたい。さざなみの方が親和性が高い。 ある程度部品から構成するようにしたい (すべては不可能) 私は、書道とプログラムはできますが、フォントもデザインも専門家ではありません。 詳しい方のアドバイスが頂ければと思います。 このフォントは、暫定的に「潮待フォント」と呼ばれます。 私の作成したSVGファイルをソース、出力されたTTFをバイナリとみなし、 ただし、「潮待フォント」を使用して作成した出力物、印刷物にGPLが 適用されるわけではありません。 現時点では、JIS第1水準しかサポートしていないため、残りを さざなみゴシックから補填しています。補填後の配布物にも GPLが適用されますが、TTFにおいて私の作成した部分と さざなみゴシック由来の部分を明確に区別することが出来るため、 さざなみゴシック由来の部分のみを抽出して元のライセンス このことに関するGNUの見解は、 を参照してください。 として、ホームディレクトリにフォントのフォルダを作ります。 コピーします。そうしたら、 ようになるはずです。 潮待フォント + さざなみフォント (通常はこちらをインストール) 次のようにすると、リポジトリがチェックアウトできます。 ここからアーカイブの中身を見ることもできます 普通にビルドすると、なぜかバイナリサイズが50MBを越えてしまいます。 フォントを作っていて、思い付くことなどを書いてみます。 どのように開発が進んでいったか 最初、私は自分の字を鉛筆でかいて、トレースすれば、うまくいくだろうと 考えていました。それなりの字をかける自信があったからです。ところが、 やってみると、手書きというのは意外と癖が強く、視認性が非常に悪いと 感じました。なにより、そんなものを公開したら、私はクレジットカードを 一生使えなくなってしまいます。 そこで、次にやってみたのは、私の手書きの字をInkscapeでなぞることでした。 そのとき、点画がなるべく並行になるようにしました。ところが、それでも うまく行きません。各文字をばらばらに作っているために、その違いが目立ち、 とても読めるものではありませんでした。最初に公開して、各方面でさんざんな 評価を得ていたのは、このころのフォントです。 そうして気づいたのが、各パーツごとに、基本になる文字を定め、そこから コピーペーストして作る方法でした。この方法なら、比較的統一した印象に なります。同時に、たくさんのフォントを見て、いいところを取り入れるように 今のフォントは、こうしてできあがりました。まだまだ、野暮ったいところも 多いですが、ひらがなと組み合わせて使う限りは、そんなに気にならなくなりました。 すなわち、ブラウザで使う分には、大きな支障がないことを意味します。 どうして、部品から作らなかったか 現在、そのように進めているプロジェクトはたくさんあります。ところが、 多くのプロジェクトは、実際に文字をデザインするところまで行けていません。 それは、そのような仕組みを考えている人は、実際に文字をデザインして、 その難しさを味わったことがないからだと思います。「味」の「未」の部分が、 「未」の文字を単純に左右に縮めたものでないことに、気づいていないのです。 実は、バランスをとるために、「未」の縦棒を微妙に右にずらす必要が よいのです。そうして、どのような困難があり、どうすればより良い自動生成を 行えるか、自分の手で体得する必要があります。 ここまできて、ようやく半自動生成をどのようにすればよいか、見えてきました。 私は、それを実装するつもりです。きっと、多くの人が思っているより、 ほんの少し、斜め上を行くものになると思います。それは、出来てのお楽しみ。 ベジエじゃなくて、直線主体なのはなぜ? では、ベジエにすると、きれいな文字ができるでしょうか? 私はそうは思いません。漢字は、直線主体だからです。払いやはねでさえも そうです。そして、微妙な曲線が必要なときは、アンカーポイントを近づける ことでそのように見せることができます。慣れないベジエを使って余計な時間を 使うより、直線で十分だと感じたから、そのようにしました。 曲線は、十分多くの直線で近似できる、そう習いませんでしたか? 必要なものは、国がなんでも与えてくれるのですか? 途中のノウハウがない、結果だけを与えられて、満足ですか? 私は、どちらもNOと答えます。必要なものがあれば、自分で作ればいいのです。 そうして得たノウハウは、必ず他にも使えます。結果だけのきれいなフォントを 与えてもらえば、きっと多くの人は満足するでしょう。では、少し字体を変えた フォントが欲しくなったら、また国が作ってくれるのですか?
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